小学校低学年に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の先生たちが選んで紹介します
よだかの星
- 作:宮沢賢治
- 絵:伊勢英子
- 出版社:講談社
あらすじ
宮沢賢治の名作を深く解釈し、表現した絵本
姿が醜くて、仲間の鳥たちから毛嫌いされているよだかは、この地上のどこにも居場所のないことを感じ、天の星になるべく上空へと翔け上っていきます。
おすすめポイント
この作品は宮沢賢治でも有名なお話の為、なんとなく知っているなんて方もいらっしゃるかもしれません。
よだかは他の鳥たちと比べて醜いとされていました。
さらに、名前に鷹と入っていることから鷹から名前を変えろ、鷹を名乗るな、などと言われてしまうのです。
誰も味方がいない世界、考えただけでぞっとしてしまいますよね。
よだかの境遇がもし自分だったら、と考えるともっと周りに優しくしていこうと感じるかもしれません。
そしてよだかは地上には自分の居場所はない、と感じ、星になることを決意します。
星座たちに自分も星にしてほしいと頼みますが、なんと星たちにさえ拒絶されてしまうのです。
よだかは自力で星になるべく、上空へと翔け上がっていきますが、
よだかの身体は耐えられず死んでしまいます。
しかし、最終的には星にたどり着き今もなお光輝いているのです。
とても哀しいお話ですが、色々と考えることが出来るお話でもあるので、ぜひ読んでみて下さい。