小学校低学年に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の先生たちが選んで紹介します

書籍名 きんつばじへい
- 作:大川 悦生
- 絵:赤羽 末吉
- 出版社:ポプラ社
あらすじ
いいつくせないほど苛酷なキリスト教迫害にあいながらも、人を愛し、信ずることを根気よく説く、きんつばじへいの物語。
おすすめポイント
隠れキリシタンの救世主として描かれたお話です。
あまりなじみのない題材ですが、低学年向けのため、読みやすいかと思います。
歴史の勉強の導入としてもいいかもしれません。
迫害を受けながらも必死に生きようとする力強さや精神力の高さなども読み取れると思います。
力で抑え込もうとするのではなく、信仰力で助けようとする主人公じへいの強さがうかがえます。
じへいは、マリア様の絵姿を刻んだきんつばの刀を差しています。
夢にマリア様が出てきてお告げをする、なんて現実では考えにくいことですが、
この出来事があったからこそこの物語が完成するので、とても不思議な気分になります。
ぜひ歴史に興味があるお子さまに勧めてみてください。