小学校低学年に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の先生たちが選んで紹介します
書籍名 狐
- 作:新美南吉
- 絵:長野ヒデ子
- 出版社:偕成社
あらすじ
祭りの夜に下駄を買って、キツネツキの迷信におびえる文六ちゃんと、その母の愛と信頼を感動的に描く。南吉の三大狐話のひとつ。
おすすめポイント
狐といわれてもピンとこないかもしれませんが、「手袋を買いに」や「ごんぎつね」といわれるとどうでしょうか。
教科書にも出てくる作品なので知っている方も多いと思います。
この作品も、手袋を買いにやごんぎつねと同じ新美南吉さんの作品です。
例に出した2作品と比べると知名度は高くないかもしれませんが、この作品も大変すばらしいものです。
この絵本を読んだこどもたちは、主人公と同じ様に怖がりながら、すっかり絵本の世界に引き込まれてしまいます。
この結末はどうなるのかと、読むほうも楽しみになってしまう作品です。
最後は主人公の母親の愛情にふれ、思いもかけぬ結末に涙すること請け合いです。
そしてなんと人間とは母親とは良いものか・・とあたたかい気持ちになれることでしょう。
絵本の宝物に出会ったような物語なので、一度お子さま7と一緒に読んでみてはいかがでしょうか。