小学校低学年に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の先生たちが選んで紹介します
目次
きつね三吉
- 作:佐藤さとる
- 訳:村上勉
- 出版社: 偕成社
あらすじ
人とも狐とも知れない三吉をめぐる不思議な出来事と思いがけない結末。
おすすめポイント
このお話は人間に交じって暮らしていた動物たちのお話です。
人間の暮らしに憧れたのか、山で暮らすのが寂しかったのか、そこまでは分かっていませんが、人間として暮らしていく様子が読み取れます。
人間として動物が生きていく、ということは大変なこともたくさんあると思いますが、一生懸命生きていく様は、ぐっとくるものがあります。
少し懐かしい雰囲気があるお話と絵なのでお子様と一緒に楽しむことも出来ます。
自分が三吉の立場だったらどのように生活していくか、どこで生きづらいと思うか、そんなお話をしながら読み進めていくのもお勧めです。
最後、めでたしめでたし、という展開になった後、どんでん返しが起こります。
そこもやられた!楽しかった!という気持ちになれるので、面白いと思います。
読書のメリットとは?お子様に読書が必要なわけ!!
子どもが読書好きになると、どういった効果があるのでしょうか。
文字を読むことで語彙(ごい)力がつき、想像力や知識も向上します。
他にも国語力も自然につくなど、読書にはさまざまな効果があります。
ぜひお子さまに読書の習性をつけてあげましょう。
読書がお子様に与える影響
本の中には色々なワールドワイドな世界が広がっています。
読んでいる間はその中に入って、自分で想像しながら読みすすんでいくもの。
普段とは違う世界をたくさん経験することで、想像力が養われます。
その上文章を読んで中身を理解する力がつくと、全ての教科勉強の基礎となる国語力をつける事が可能になります。
分析的な思考力が身につき、文章を記述する能力もアップします。
他にも集中力がつく、ストレスが軽減される、コミュニケーション力の向上などが見込まれます。
本を読む事で作者の考え方やいろいろな表現を知る事ができ、自分の世界観を広げるきっかけに。
読書が好きなお子さまは本からたくさんの知識を得る事で、自らの頭で考える習性を身につけているそうです。
小さいうちからの読書習慣は、社会で働くうえでも大きな影響があると言えるでしょう。
1日の読書時間はどのくらい?
国立青少年教育振興機構では、子どもの読書活動と影響・効果に関連するリサーチを2015年に実施しています。
それをもとに、就学前〜中学生の1日にあてる読書時間と勉強の関係を見てみると、次のことがわかりました。
高得点〜平均点が取れる子どもの読書時間は、1日30〜60分未満が多いという結果に。
次に多いのは1日15〜30分未満、その次が0〜15分未満でした。
意外にも1日2〜3時間未満を読書にあてているお子様は、30分未満の子どもより少ないようです。
1日の読書時間が多ければ良いというものではなく、適切な時間があることがわかります。
1日30〜60分程度の読書時間を習慣づける事が、習得とのバランスを取るうえでも大切。
その子にあわせて続けやすい時の長さからはじめてみることが肝心なのかもしれません。
読書嫌いなお子さまへの読書の取り組み方
読書嫌いなお子さまのため
・普段から本を手に取りやすい環境を作る
・いつもの質問を、本を通して調べるように促す
・読み聞かせをする
親が読書をする本がいつでも手に取れる環境を作ってあげる事で、まずは本に興味を持たせてあげましょう。
肝心なのは、無理やり読ませないこと。
年齢にあわせて読みやすさを考えて選び、お子さま自身から読みたいと思う事が大切です。
また、普段の生活で子どもは親に質問をしてくることが多いもの。
その質問にすべて答えるのではなく、子どもが自らで考えたり調べたりするように促してみてください。
「この本を読んでみたらどうかな?」と導くと、自発的に読むきっかけになります。
小さい頃から父母が読み聞かせをするというのも方法のひとつ。
絵本ならお子様から「読んで」と持ってくるはずです。
気に入れば自分で引っ張りだして読むようになるので、就学前のお子さまにおすすめ。
マナラボの読書への取り組み
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