【社会】 2021年千葉県立高校受験(前期)  入試問題分析と対策

【社会】 2021年千葉県立高校受験(前期)  入試問題分析と対策

千葉県立高校入試前期日程の分析、社会編です。

平均点推移

平成31年度 56.6点
平成30年度 52.9点
平成29年度 53.8点
平成28年度 56.6点
平成27年度 58.1点

大問構成

大問1 3分野の基本問題 12点
大問2 地理分野(日本) 15点
大問3 地理分野(世界) 16点
大問4 歴史分野 前近代 16点
大問5 歴史分野 近現代 15点
大問6 公民分野 経済   10点
大問7 公民分野 政治   10点
大問8 公民分野 国際   10点

平均点は過去5年間、50点台半ばで安定して推移しています。
地歴公民の各分野からまんべんなく問題が出題されており、3分野の融合問題も毎年出ています。
ここ数年の大きな変化としては、「完答式問題」が増加したことが挙げられます。
完答式とは、例えば「W~Zのいずれかの国に当てはまるものを、以下の4つからそれぞれ選べ」のように、それぞれの選択肢を正しく選ばないと(=すべて合っていないと)点数が入らない問題です。
今まであれば、選択肢のうち一部が分からない場合でも答えを導けたのですが、近年はすべての知識が正確でないと点数が大きく下がることも予想されます。
細かいところもしっかり覚える意識を持ちましょう。
図表や統計資料、地図などが各大問に多く設定されており、問題形式に慣れておくことが重要です。
小問正答率を見ると、正答率が20%を切るような問題はほとんどありません。逆に、80%を超える問題もごく少数です。3分野の幅広い知識をどこまで正確に把握できているかが、安定した点数が取れるかどうかの分かれ道になります。

地理の勉強について

世界各国の気候や、生産物、地形や位置などを、頭の中に入れておきましょう。
日本も同じです。各都道府県の特徴と、特産物、場所など、教科書に載っていること、資料集に載っていることを覚えておくことがまずは大事です。
特に農工業に関するグラフなどは一通り目を通しておきましょう。
覚えることは非常に多いですが、実際出てくる問題は一度はどこかで見たことのある問題ばかりです。
オススメは資料集を使うこと。
資料集で、色々な資料に目を通して、比較する訓練をしましょう。
例えば「原油」の資料だけを見ても、非常に多くの「比較」ポイントがあります。
世界各国の生産量の比較
世界各国の輸入量の比較
世界各国の輸出量の比較
ある国の10年前との生産(輸入・輸出)量の比較
輸出(輸出)している国の割合の比較 など
またいろんな資料を見ていると、違う資料で同じ国、地域が出てくることも多いですよね。
短期間でいろんなことを学ぶことができるので、資料集はよく活用してほしいです。
事前知識がいらず、資料から読み取れることを記述する問題も毎年2問程度出てきます。
普段からニュースや新聞に目を通していたりすると、表現力があるので書くことはそう難しくないと思いますが、
そうでない人は、「頭の中で言いたいことを整理して伝える力=言語化能力(国語力、表現力など)」を少し意識して勉強しましょう。

歴史の勉強について

歴史分野のポイントとしては、時代の変化、様式の変化を縦のつながりで把握させる問題を重視する傾向があることが一つ挙げられます。
出来事が起こった順番に、選択肢を並べさせるような問題です。歴史の勉強は、年号を細かく覚えなくてもいいですが、年表を重視してください。
例えば、
日明貿易が行われたのは1404年(1401年)~1549年までの19回である
のような1年単位の年号暗記は基本的な部分以外は必要ありませんが、
日明貿易 = 室町時代(1340年前後)⇒足利義満(1300年代後半)⇒だいたい1400年代前半のこと
といった連想はすぐにできるように、常に意識して勉強をしてほしいです。

公民の勉強について

公民は、地理歴史と比較して対象とする範囲が狭い分、ありきたりな問題はあまり出てこない傾向があります。
いわゆる時事問題に近い、最近の社会情勢や出来事に触れた問題、新聞などの資料を活用して、それを言語化する問題などが出題されています。
あえて言うのであれば、活字に慣れておくといいと思います。近代・現代になって使いだされたワードは新聞などを読んでいればよく出てきますよね。
「AI、インバウンド、VR、仮想通貨、フィンテック、IoT、5G、シンギュラリティ」など皆さん聞いたことはありますか?
直接の問題になることはないと思いますが、知識量が増えれば、その分だけ言語化するときに幅が出ます。
社会特有の文章にできるだけ慣れておくといいと思います。

まとめ

【社会】 2021年千葉県立高校受験(前期)  入試問題分析と対策

平成31年度の得点分布です(千葉県教育委員会のサイトより引用)

60点台をピークに、なだらかな山を描いています。これは、40点台~80点台において、1問のミスで順位がだいぶ下がってしまうことを意味しています。

歴史のところでも述べたように、完答問題が多いのが社会の特徴です。細かなところで覚え違いの内容に注意しながら勉強しましょう。

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