【英語】 2021年東京都立高校受験 入試問題分析と対策

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試験概要

試験時間が50分、100点満点、全体の問題の流れとしては例年リスニング、会話文と資料・ E メールを扱った問題、長文総合問題の4部構成となっています。問題数は全23問となっています。全体的に基本的な問題が多く、基礎をしっかり見につけておけば解けるレベルです。

過去5年の平均点

平成31年度 54.4点

平成30年度 68.0点

平成29年度 57.8点

平成28年度 57.4点

平成27年度 63.4点

※令和2年度の平均点は公開され次第掲載いたします。

英語の平均点の傾向

英語の平均点について、平成30年度では68.0点と平均点が高くなっていますが、平成31年度は54.4点とここ数年で最も低くなっています。

平成31年度の得点グラフを見てもそれぞれの得点に偏りがあるわけでもなく、問題自体が難問だったというわけではないようですが、直接的に得点に繋げられなかった問題となっていたようです。

令和2年度も大きな変化があるようには見えないので、令和3年度も対策しておく必要があるでしょう。

英語の出題傾向

大問1はリスニング問題で日常会話や放送などの内容について英語での質問があり、答える問題。大問2はコミュニケーション問題で表や絵から対話文の空欄を埋める問題やEメールの内容に関連して英語で表現する問題。大問3は対話文読解総合問題で書きかえや同じ意味になる文を完成させる問題。大問4は長文読解総合問題で長めの英文を読んで各問に答える問題が出題される。

1. リスニング問題

2. コミュニケーション問題

3. 対話文読解総合問題

4. 長文読解総合問題

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また、平成31年度の英語の得点分布は次のようになっています。
令和2年度の得点分布は公開され次第掲載いたします。

【英語】 2021年東京都立高校受験 入試問題分析と対策
東京都教育委員会 平成31年度 東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査報告書より抜粋

これらを参考に、各問題に対する対策を考えていきます。

大問ごとの対策

大問1 リスニング問題 合計20点

大問1はリスニング問題。例年問題AとBに別れており、問題Aは登場人物2人の会話文が3問あります。問題Bは1人の人物が話す内容を聞き取る問題が2問出題され、1問は記述形式となっています。そして、配点が20点とかなり大きくなっています。
しかし、大問2以降の問題に比べると文章も短く、最も得点にも繋がりやすくなっています。
放送で流れる日常会話の内容と流れから必要な部分を切り取っていく能力が必要なので聞き間違いのないようしっかり練習しておきましょう。

大問2 コミュニケーション問題 合計24点

大問2はコミュニケーション問題。文字通り英語の基本的なコミュニケーション能力が試される問題です。
文章は少し長めではありますが、問われている問題の必要なポイントのみを抑えることができれば簡単に解くことができます。

問題の解き方としては、まず問題を読み、その中の固有名詞や重要な単語を見つけ、それを文章から探します。答えは必ずその近くにあるはずですので、基礎があれば少し練習するだけで解けるようになります。

また、自由英作文の問題が例年出題される傾向があります。この問題は自由作文なので捨ててしまう人が多いのですが、毎年「手紙を書く、意見を書く、紹介する」といった簡単なテーマなので、テーマに合うよう中1レベルの3つの関連のある文程度で書く文章でも得点に繋がる場合があります。
問題集や教科書をしっかり復習し、3つの関連のある文をしっかり文章の書き方を練習して覚えておけばどんなテーマでも対応できるようになるでしょう。

大問3 対話文読解総合問題 合計28点

大問3は対話文読解総合問題。ここの対話文は日常会話というより読み物となっているような特徴があります。
登場人物の対話が複雑になっているため注意して話しの流れをつかむ訓練をしておきましょう。

大問3の特徴としては、前後の会話の発言から答えさせる問題が多くなっています。
効率よく問題を解くためにそのことも頭に入れておき、過去問を解いて練習してみてください。

大問4 長文読解総合問題 合計28点

大問4は長文読解総合問題。ここでは学生生活や家族関係などストーリーのある文章が出題されます。
かなり長い文章になり、文章全体を把握しておく必要があるため、おおよそ10分前後で読めるように練習しておく必要があります。
本文の内容に合った文を完成させる選択問題など必ず毎年出題されているため、ここでも問題と選択肢をあらかじめ把握しておきましょう。

ここで大事なのは、文章をどれだけ早く把握できるかが勝負です。
日ごろから英語の長文にも挑戦し、素早く読む練習を繰り返し行っておきましょう。

まとめ

都立高校入試の英語は例年、まず大問1のリスニングが最初に約10分ほどあり、20点分が決まります。リスニング問題は全国規模で実施されている学力テスト等でもあるはずなので本番で緊張しすぎないよう数回受験して本番に備えておきましょう。

大問2は自由作文があるので、問題と関連させて自分の考えや理由をまとめて英文で表す練習が必要です。

大問3、4は文章が長いため時間が足りなくなってしまう場合があります。
しかし、本文の内容と同じ内容の表現に書きかえる問題が多い特徴があるため、事前に過去問題での練習をしっかりしておくと良いでしょう。

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