小学校低学年に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の先生たちが選んで紹介します

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山ねこおことわり

  • 作:あまんきみこ
  • 絵:北田卓史
  • 出版社:ポプラ社

あらすじ

松井さんはタクシーのうんてんしゅです。松井さんのタクシーにのったお客は、なんとせびろをきてネクタイをしめた山ねこだったのです。

おすすめポイント

松井さんは空色のタクシーの運転手。

ある日、若い男の人がタクシーに乗ってきました。

男の指示通りに車を走らせると、松井さんはどこを走っているのかわからなくなり、ふとバックミラーをのぞくと…

なんと、後ろに座っていたのは山猫だったのです。

「降りてください」と言う松井さんに、山猫は言います。

「この車のどこにも『山ねこおことわり』とは書いていなかったですよ」

聞けば、どうやら山猫はお医者さん。病気のお母さんを診に行く途中らしい。

しかたなく、松井さんは山猫の目的地まで向かいます。

山猫の家の前では心配そうな妹が兄の到着をいまかいまかと待っていました。

人間と同じように親を心配し、子を想う山猫の家族。

最初、嫌悪感を示していた松井さんの心に変化が訪れます。

街へ戻ると、山猫は人間の姿に戻っていました。

ラストシーンはとても爽やかで心あたたまる展開に。

『おにたのぼうし』でも感じられる、人とは違う生き物との共存を感じさせてくれるお話です。

子供たちにとっては、男の人が急に山猫に姿を変えたり、いつの間にか山猫の街へトリップするなどファンタジックな内容に惹きこまれるはずです。

「心の移り変わりを読み取る教材」としても人気で、教科書に採用しているところもあります。

山ねこおことわりを読んで、松井さんの心の移り変わりについて是非話し合っていただきたい絵本です。

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