
試験概要
試験時間が50分、100点満点、全体の問題数は例年20問ほどとなっています。20問の問題に対して50分間の時間が与えられるのは論述問題を含んでいるためです。都立入試の社会は一問一答の形式でない上、論述問題では思っている以上に時間がかかるため、論述問題以外の問題は図や試料の読み取りや問題文に出てくるキーワードなどを意識して問題の形式にも慣れておくようにしておきましょう。
過去6年の平均点
令和2年度 57.0点
平成31年度 52.7点
平成30年度 61.5点
平成29年度 58.6点
平成28年度 59.3点
平成27年度 59.1点
社会の平均点の傾向
社会の平均点は、平成30年度までは60点前後となっていますが、平成31年度は52.7点と少し低くなっています。
この要因としては完答問題が一気に増えたことが考えられます。
この傾向は令和2年度も変わっておらず平均点は57.0点となっており、わずかに点数は取りやすくなっているものの、令和3年度も注意しておかないと大きく点数が下がってしまう可能性があります。
地理・歴史・公民の3分野が満遍なく出題されるため、部分点が入らない分細かいところまで完璧に覚えて、正確に答えられるようにしておきましょう。
社会の出題傾向
都立高校入試 社会はここ数年変わらず、大きく地理、歴史、公民の3分野となっており、満遍なく出題されています。
出題傾向は以下のようになっています。
1. 3分野の基本問題
2. 世界地理総合問題
3. 日本地理総合問題
4. 歴史総合問題
5. 政治・経済問題
6. 3分野の融合問題

また、平成31年度及び令和2年度の社会の得点分布は次のようになっています。


これらを参考に、各問題に対する対策を考えていきます。
大問ごとの対策
大問1 3分野の基本問題 合計15点
大問1は3分野の基本問題。必ず地理・歴史・公民の分野から1問ずつ出題されています。
この中でも地理は地形図・大陸・大洋・河川・人口・日本の農作物などの読み取り問題が出題される傾向にあります。
各都道府県の特徴や特産物、場所、地形や位置などを覚えておくことが大前提となるでしょう。歴史は日本各地時代の文化・政治・経済についての問題が例年出題されています。
来年も出題される可能性が高いため文化や政治などの歴史についてもしっかり頭に入れておきましょう。
公民は政治・経済・社会の重要用語や制度など基本的なところを覚えておけば解けるでしょう。
大問2 世界地理総合問題 合計15点
大問2は世界地理の総合問題。世界の各地域について、資料をもとにその特徴などが問われる傾向があります。
それぞれの特徴や日本とのつながりなどを意識し、歴史的な事柄など基礎をしっかりまとめて覚えておきましょう。
特に統計表やグラフを使った比較の読み取り問題が例年出題されているため、資料集などの教材を使って勉強しておくのがオススメです。
大問3 日本地理総合問題 合計15点
大問3は日本地理の総合問題。例年日本の農業、工業、各地域の自然環境について出題される傾向があります。
日本全国満遍なく問われる場合があるので各地域の自然環境、人口、産業の特色や移り変わりについてしっかり覚えておきましょう。
また、大問2のように表や地図の読み取り問題が毎年出題されているため、こちらも資料集の問題を使った練習をしておくと良いでしょう。
大問4 歴史総合問題 合計20点
大問4は日本史の総合問題。年表・地図などを使って各時代の特色に重点をおいた基本的な問題が出題されます。
特に、毎年年代の並べ替え問題や出来事が年表のどこにあてはまるかといった問題が出題されている。
それぞれ時代の移り変わりによる変化や年代ごとの出来事や争いなど、年表を見ながらしっかり特徴をおさえて勉強しておきましょう。
大問5 政治・経済問題 合計20点
大問5は公民分野の政治・経済に関する問題。政治と経済、国際について現代で問題となっているような問題が出題されます。
ありきたりな公民に関する問題は出題されず予想しにくいため、新聞などをよく読んで社会現象についてしっかり考察できるようにしておかなければなりません。
また、ここでも図表の読み取り問題が毎年出題されている傾向があるため、こちらも資料集などを使って問題を解く練習をしておきましょう。
大問6 3分野の融合問題 合計15点
大問6は3分野の融合問題。以下のように世界的な視野に立った問題が出題されます。
→令和2年度:科学技術の進歩や経済の発展について
→平成31年度:技術開発関連について
→平成30年度:持続可能な開発・地球環境問題について
このような課題を背景に、基本的な知識や理解とともに、ここでも地図や統計表、グラフなどの資料をもとに、社会的現象を考察して表現する力が必要とされます。
それぞれの分野をしっかり理解した上で、公民をベースに地理や歴史の移り変わりを総合した学習をふだんから心掛けましょう。
まとめ
これまでの傾向を見てみると、やはり一問一答ではなく、図や試料の読み取りや論述問題のような形式で出題される傾向があるようです。
世界地理、日本地理、公民に関しては統計表やグラブの読み取り問題が非常に多いため、教科書や参考書を使ってしっかり覚えた上で、資料集などを用いて問題を解く練習をしておく必要があるでしょう。
また、歴史に関しては出来事の並び替えや年表への当てはめなどが出題されるため、各時代の特徴を全て学んでおく必要があります。公民の分野や毎年出題されている最後の融合問題は日ごろから意識して新聞やニュースを少しでも見ておき、世界的視野に立ってしっかり考察できるよう準備しておきましょう。
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