小学校高学年に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の先生たちが選んで紹介します
ぼくらの街にキリンがやってくる
- 著:志茂田 景樹
- 出版社:ポプラ社
あらすじ
「釧路市動物園にはゾウもキリンもいないのよ」「二大看板スターがいないってことでしょう。子どもたちが行っても夢を描けないわね」「ねえ、それだったら、寄付しちゃわない」「ところで、ゾウとか、キリンは、一体いくらで買えるのかしら?」「さあ、ふつうのペットより高いでしょう」「それじゃ、善は急げというから、あしたにでも動物園へ行って、寄付の申し出をしましょう」「園長を知っているので、わたしが連絡をつけておきます」…さてさて、これからいったい、どうなるのでしょう。
おすすめポイント
市民団体が募金を集めて地元の動物園にキリンを呼ぶお話です。
ゾウもキリンもいない釧路市の動物園で孫や子どもたちがさびしい思いをしていることに心を痛めたおばちゃん・おばあちゃんたちが「チャイルズエンジェル」として立ち上がりました。
キリンを呼ぶために頑張るチャイルズエンジェルの努力が描かれており、とにかく前向きに活動しているすがたに元気をもらえます。
小学生も読めるくらいのレベルなので、夏休みの読書感想文などにはもってこいの一冊です。
是非読んで見てはいかがでしょうか。