おもてなしのウラ話
おもてなし
そもそも、「おもてなし」の意味とは?
日本人の心として語られる「おもてなし」
「おもてなし」の語源と意味、3つの「おもてなしの精神」をご紹介したいと思います。
おもてなしの意味
おもてなしの意味①「もてなす」の丁寧語おもてなしは言葉の通り、「客をもてなす」といった際に使われる動詞「もてなす」の丁寧語からきています。
おもてなしの元となる言葉「もてなす」の語源は、「モノを持って成し遂げる」からきており、お客様に応対する扱い・待遇のことを指します。
ここでいう「モノ」とは、目に見える物体と目に見えない事象の2つを示しています。
おもてなしの意味②「表裏無し」 これもおもてなしの字の如く、表裏がない心でお客様を迎えるという意味です。
以上の2つの意味を合わせたものが、一般的に「おもてなし」の語源とされています。
おもてなしとサービス
おもてなしの意味を理解したところで、「おもてなし」と「サービス」の違いがわかりますか?
例えば、おしぼりを持ってくるのは「サービス」。おしぼりを渡す際にかける言葉は「おもてなし」レストランでウェイターがおしぼりを持ってくること、旅館で布団の準備がされていることなどは「サービス」と呼ばれます。
しかし、おしぼりを渡す際に「お仕事お疲れ様です」という言葉がけをしたり、敷かれた布団の横に「ゆっくりとお休みなさいませ」と一言書いたメモを添えたりすることは、「おもてなし」と呼ばれます。
お客様の期待をいい意味で裏切るのが「おもてなし」つまり、お客様にとって想定内のことはサービスでしか無く、お客様の期待をいい意味で裏切るような気遣いこそが「おもてなし」なのです。
おもてなしは、相手のことを慮る気持ちから生まれます。
見返りを求めない
外国では、レストランなどで接客を受けたときに“チップ”を支払うのが習慣とされています。
チップは、接客してくれた店員のサービス料として(任意で)支払っています。
一方で、日本ではどうだろうか?
高級レストランからホテル、コンビニまで、場所の程度の差はあるにせよ、店員は無償で同じ“お客様”として丁寧な扱いをしてくれます。
チップを求めない日本のおもてなし
見返りを求めず、相手を敬い丁寧に扱うことができるのは日本人の長所であり、これこそが「おもてなし」といえます。
これはホテルなどの仕事やビジネスに限ったことではありません。
日常生活において、見返りを求めず相手を敬い丁寧に接することは、まさに「おもてなし」であり、それができる人こそ“大人”といえます。
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