昨年の倍率はあてにならない?
統一入試になる際の倍率の変化
令和3年度の入試から千葉県の公立高校入試は一本化されます。
統一入試になることで、令和2年の倍率と令和3年の倍率を直接比較することはあまり意味がなくなります。
具体的な数値の例を挙げてみてみましょう。
A高校は定員100名、志望者が120名だとします。
令和2年までですと、前期入試は定員の8割以上を募集人数とすること、という決まりがありました。
簡単に考えるために、A高校は前期80名、後期20名で募集していたとします。
前期は80名募集のところへ120名が受験しますので、120÷80=1.5 で倍率は1.5倍となります。
後期は20名募集のところ、前期で不合格だった40名が受験することになりますので、40÷20=2.0 で倍率は2.0倍となります。
それが、令和3年度入試では、同じ定員と志望人数で以下のようになります。
一度に100人を募集しますので、120÷100=1.2 で倍率は1.2倍となるのです。
同じ状況でも、令和2年までとは違う米率が出てくることがおわかりでしょうか。
令和2年までの倍率は、学校の人気の傾向を見ることなどに使うのは良いですが、令和2年までの数値と令和3年以降の数値を直接比較することはできません。
令和3年以降の倍率は軒並み下がって見えるでしょうけれど、状況を正しく把握して、志望校を決めていきましょう。