自分に合った勉強場所を探そう
勉強場所を選ぶための2つのチェックポイント
勉強場所を選ぶときは、次の2つのチェックポイントが大切です。
- やる気と集中力が続く勉強場所かどうか?
- 「分からない」をすぐに解消できる勉強場所かどうか?
この2点が勉強の効率アップのために欠かせません。
ひとつずつ見ていきます。
チェックポイント1:やる気と集中力が続く勉強場所かどうか?
できるだけ短い時間で、できるだけたくさん覚えられるのが正しい勉強の仕方
です。
そのためには「やる気」と「集中力」が欠かせません。
わざわざ言うまでもありませんが、やる気も集中力も、勉強の成果に大きく影響しますよね。
だからこそ「集中力」と「やる気」が切れない勉強場所、むしろ集中力もやる気も上がるような勉強の環境を選ぶことが大切になります。
勉強の集中力が切れない場所とは?
現代人の集中力は金魚と同じぐらいと言われています。
金魚の集中力は8秒ほどらしいのですが、現代人も平均8秒ほどしか集中できないそう。
びっくりですよね!
なぜ現代人は8秒しか集中力が続かないのか?
一言で言うと、誘惑が多いから。
ポケットからスマホの通知が鳴る
リビングに行けばおもしろそうなテレビがついている
そのテレビの下にはゲームが顔をのぞかせている
街を歩けばキラキラした看板の数々・・・。
現代人は注意が逸れるものに囲まれて生きています。
そんな環境で過ごしていると、次第に集中力が続かないのが当たり前になってくるんですね。
それが現代人の集中力が短くなっている原因です。
つまり、注意が逸れるものに囲まれていることが、集中力が続かない原因ということ。
であれば、集中力を続けるためには、注意が逸れるものをできるだけ遠ざければいいんですね。
これが一つ目の勉強場所を選ぶ際のポイントです。
とにかく勉強のジャマが入らない場所を選ぶ。
特に、人は目と耳から入ってくる情報が多いので、この「音」と「目で見た映像」に注意しましょう。
例えば、家で勉強していて、兄弟の声が気になる場合は家で勉強しないことをオススメします。
リビング学習がもてはやされていますが、リビングでやるのが良いというわけではありません。リビングでテレビを付けながら、兄弟がわちゃわちゃしている中で勉強するのは、どちらも注意が逸れるので良くありません。
耳と目から入ってくる情報をなるべく遮断して、注意が逸れないような環境で勉強するようにしましょう。
勉強のやる気が続く場所とは?
やる気を引き出すための工夫はたくさんありますが、その中のひとつに
「やる気が高い人に囲まれて勉強する」
という方法があります。
これは「ピアプレッシャー」と呼ばれていて、簡単に言うと、人間の「効率の良さ」は周囲の人の影響を受けやすい、というもの。
つまり、勉強で言えば、
勉強の効率は一緒に勉強している人の影響を受けやすい
ってことです。
同じ場所で勉強している人が、(知らない人であっても)一心不乱に猛烈に勉強していたら、自分もなんかやる気が出た経験ってありませんか?
反対に、周りで勉強している人が、スマホを触っていたら、自分もスマホを取り出して勉強を中断したことってありませんか?
良くも悪くも、人は周囲の影響を受けやすい。
だからこそ、やる気の高い人に囲まれて勉強するようすれば、良い影響を受けることができる。
やる気を高めたければ、同じ場所で勉強する人の「やる気」にも注意して、勉強する場所を選びたいですね。
チェックポイント2:分からないをその場ですぐに解消できる場所かどうか?
つづいて2つ目のチェックポイント。
勉強とは「できない」を「できる」に変えること。
もう少し具体的に言うと、問題集の「×」を「○」に変えることですね。
大事なことなのでもう一度言います。
問題集を解くことが勉強じゃなくて、問題集の×を○に変えることが勉強です。
×が○に変わらなければ、それは勉強ではありません。
つまり、分からない問題が出てきたら、「できる」に変える必要があるわけです。
でも、実際は「自分一人で○に変えられない」から×になっているんですよね。
こんな時、あなたはどうしますか?
困りますね。笑
まず困りますよね。笑
その後、どうしますか?
「あとで誰かに聞こう!」
もしこんな答えが浮かんだなら、半分正解で、半分不正解です。
おそらく、「後で誰かに聞こう!」と思っても、実際は聞かないことの方が多くないですか?
自分自身を振り返ってみると、そんな経験の方が圧倒的に多かったです。笑
後で誰かに聞くこと自体は悪くないのですが、思ってもできないのが人間です。
だからこそ、できるだけ「その場で、すぐに」分からないを解決できる方が良いのです。
できるだけ「その場ですぐに」わからない問題を解決できる場所で勉強しましょう。
例えば、
・学校に残って勉強して、分からないところは先生に聞く
・塾の自習室で勉強して、分からないところは先生に聞く
・図書館で勉強して、参考書を使って調べる
など。
他にも色んな方法があると思いますので、自分の立場で一度よく考えてみてください。
とはいえ、実際にはなかなかそれが難しい部分もあると思います。
後で誰かに聞くしかない、という場面もあるはず。
そんなときは、「後で誰かに聞こう!」と思った問題に「ふせん」を貼っておくなどの工夫をしてみてください。
後で聞こう!と思うだけだと忘れてしまうので、目に見える形で残しておくのです。
小さな工夫ですが、効果は絶大です。
少し手間に感じるかもしれませんが、せっかく「できない」ところを見つけたのに、それをほったらかしにしておいたら点数は伸びません。
努力を無駄にしないためにも、小さな工夫を重ねていきましょう。
まとめ
「どこで勉強したらいいのか」問題についてまとめます。
まずは、
●やる気と集中力が続く勉強場所であること
●分からないをすぐに解消できる勉強場所であること
この2つに当てはまる場所がベストです。
現実的には、
- 塾の自習室
- 静かな図書館
- 放課後の学校
などがあるでしょうか。
これ以外にも、上記のポイントさえ押さえておけば他の場所でも構いません。
ただ、この場所で勉強したからと言って「これで点数が伸びる!」と思ってはいけません。笑
結局のところ、勉強とは「できない」を「できる」に変えることです。
「できる」に変わっていなければ、何の意味もありません。
なるべく短時間で「できる」に変えるのが正しい勉強の仕方ですが、そのために「勉強する場所を工夫しましょう!」ってことです。
このポイントだけ外さないようにしたいですね!
勉強の成果は小さな工夫の積み重ねです。
地道に小さな工夫を積み重ねていきましょう。