小学校中学年に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の先生たちが選んで紹介します
おとうさんがいっぱい
- 作:三田村信行
- 絵:佐々木マキ
- 出版社:理論社
あらすじ
全国的にどのうちでも突然お父さんが5〜6人にふえて、それぞれ自分が本物だといいはる。困った政府は…。表題作など5話。
おすすめポイント
ホラーテイストの内容になっております。
少し怖さを感じるので、低学年から読むことは出来ますが、中学年から読むことをお勧めします。
幽霊の怖さではなく、人間の怖さ。人間の不条理さが描かれています。
小さい頃夜寝る前に怖い想像をしてしまったことはありませんか?
この本はそんな想像を表現した内容となっています。
表題となっているお話を含めて5話の短編を読むことが出来ます。
本当は夢の中で生きていることを知ってしまうお話。
道に迷って帰ってくることが出来ないお話。
部屋に閉じ込められて永遠に出ることが出来ないお話。
父親がたくさん出てきて世間が混乱するお話。
父親が壁に入ってしまい出てこれなくなってしまうお話。
全部一気に読んでしまうと怖さが倍増してしまうかもしれないので、
1話ずつ読んでいくことをお勧めします。