【理科 中学2年生】前線を見分ける
天気の単元でよく出てくる「前線」一体それは何なのだ?と思うこともあるでしょう。
前線には2種類ある
暖かい空気と冷たい空気がぶつかっているところにできるのが前線です。
空気の塊は移動していくので、それにつれて前線も移動することになります。
暖かい空気が冷たい空気を押して進むのが「温暖前線」、冷たい空気が暖かい空気を押して進むのが「寒冷前線」です。

温暖前線が通過した後には温かな空気が来るので気温は上がり、寒冷前線が通過した後には冷たい空気がやってくるので気温が下がります。
日本付近では、基本的に低気圧に伴って、先に温暖前線が、その後を追うように寒冷前線が通過していくことが多いです。
低気圧が通過するわけでもないのに前線ができることもあります。それは、暖かな気団と冷たい気団がぶつかって勢力が拮抗し、どちらもなかなか動かなくなるときです。夏になる前と冬になる前に見られる現象で。この時は暖かな空気も冷たい空気もそう簡単に移動しなくなるので、できた前線のことは停滞前線と呼びます。
夏の前に日本付近にできる停滞前線が梅雨前線、冬の前にできる前線が秋雨前線と呼ばれています。

でき方自体が複雑なものではありませんので、仕組みを覚えてしまいましょう。