【数学】2021年(令和2年度)茨城県公立高校 入試問題分析と対策
目次
試験概要
時間:50分 満点:100点
大問数は5、小問数は20~25程度でやや多めだが、難易度としては平易な問題が多い。
過去5年の平均点
平成31年度 49.3点
平成30年度 51.4点
平成29年度 54.1点
平成28年度 48.9点
平成27年度 55.4点
数学は問題の傾向が変化
2020年(令和2年度)の茨城県公立高校入試では、数学の大問1⃣、2⃣問題の傾向が大きく変わりました。
大問1⃣、大問2⃣は10年以上、計算問題が出ていましたが、2020年からは大問1⃣の(1)~(4)まで、
文章問題になりました。一問一問は簡単な計算で解答できるのですが、前年度までの様に計算問題だと高を括っていると戸惑ってしまうかもしれません。
2019年の問題と比較しながら、2020年公立高校入試の数学大問1⃣、2⃣を解説していきます。
問題を比較
2019年(平成31年度)【数学】数学大問1⃣
数学大問1⃣ (計算)
配点は1問4点(20点)
2020年(令和2年)【数学】数学大問1⃣
数学大問1⃣ (小問集合)
配点は1問4点(16点)
(1)
〔前日の最低気温〕+2℃=-3℃
前日の最低気温=-3-2=-5℃
(2)
□×□=50cm2
□=√50=5√2cm
(3)
封筒…ag
5枚の便箋…5bg
これらが60gより重かったので、a+5b>60 ア
(4)『BがCと重なる』
→折り目を対称の軸とすると、BとCは対応する点。
すなわち、折り目はBとCの垂直二等分線。
2019年(平成31年度)【数学】数学大問2⃣
数学大問2⃣(小問集合)
配点は1問4点(20点)
2020年(令和2年)【数学】数学大問2⃣
数学大問2⃣(小問集合)
配点は1問6点(24点)
(1)
整数の証明
(2)
1文目から、x+y=6300
ア…x+y
2文目から、ポロシャツが2割引き→x×0.8円
トレーナーは800円安く買った→y-800円
0.8x+y-800=5000
イ…0.8x+y-800
x=2500、y=3800
(3)
y=x2より各々の座標を算出。
(4)確率
AからEに着くには、出目の合計が4か9。
◎出目の和が4
(1、3)(3、1)(2、2)
◎出目の和が9
(6、3)(3、6)(5、4)(4、5)
以上、7通り。7/36
まとめ
数学大問1⃣、2⃣で40点という配点は、昨年までと変わらないが、2019年までは1⃣5問、2⃣5問の計10問で、各4点(40点)に対し、
2020年の数学では、1⃣4問/各4点(16点)2⃣4問/各6点(24点)となります。
単純な計算問題がなくなったため、読解力や応用力が必要になります。
2021年(令和3年度)以降も、この傾向は続くと予想されます。