どうなる?9月入学見送り提言へ、自民党WT骨子案
9月入学見送り?
学校の始業や入学の時期を変える「9月入学」を巡り、自民党のワーキングチーム(WT)は提言の原案をまとめた。2020年度や21年度など直近の導入は見送るべきだと促した。国際化などにつながると指摘する一方、児童や生徒への負担が大きく国民的な合意や一定の準備期間が必要だとの見解を示した。政府は党の提言を参考に夏までに方針を出す。
提言の原案は27日のWTの役員会で議論する。週内にも全ての党所属国会議員が参加できる会合を開いて意見を聞き、6月初めをメドに政府に申し入れる予定だ。
同時に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた休校の長期化による学習の遅れを取り戻す機会の確保を求める。
21年3月までの20年度の修学期間を2週間から1カ月程度延ばす特例措置の検討を要請する。
受験生の不安を解消するため、来年の入試の日程について2週間から1カ月程度遅らせるべきだと提起する。
9月入学に移行すると学校教育法など30以上の法改正が必要になる。提言の原案は多くの制度や慣行が変わり、社会に心理的・経済的な負担を与えると強調する。家計や学校の負担が増え、移行期に多くの待機児童が生じるとの懸念も示す。党のWTが25日までに実施した関連団体や有識者への意見聴取では9月入学の導入に慎重な意見が目立った。
全国市長会は25日の会合で全市区長を対象にした調査で慎重・反対の回答が8割だったと明らかにした。
全国町村会は47都道府県の町村会長に9月入学の賛否を尋ねたところ、8割が反対だったとの結果を示した。日本教育学会は22日、9月入学で「学習の遅れを取り戻し、学力格差を縮小する効果は期待できない」として反対する独自の提言をまとめた。安倍晋三首相は25日の記者会見で、9月入学について「社会全体への影響を見極めつつ慎重に検討していきたい。
拙速は避けなければならない」と述べた。「私自身は有力な選択肢の一つと考えているが、与党では極めて慎重な議論もある」とも語っていた。
日本経済新聞 2020/5/27 10:10 (2020/5/27 14:04更新)
9月入学実施?
自民党の下村博文選対委員長(元文部科学相)は27日のテレビ朝日の番組で、入学時期を秋にずらす「9月入学」について「(新型コロナウイルスの)第2波、第3波がどれぐらい広がるかという状況を見ながら、9月入学前提で来年は準備をしておいた方がいい」と述べた。賛成の立場から政府に対し、2021年の導入に向けた検討を進めるよう求めたものだ。
下村氏はまた、小学校の入学時期について「(4月からその年の9月への)後ろ倒しでなく、再来年以降は(4月からその前年9月への)前倒しに変えた方がいい」と指摘。義務教育の開始年齢を再来年から7カ月早めることを提唱した。
時事ドットコム
2020年05月27日11時07分
どうする今年の受験生
9月入学が見送りとなると、受験日程が後ろ倒しになるとしても、4月入学に向け入試が設定されることとなると、前年度一番遅かった都道府県を参考にすると3/15日が最大に後ろ倒しにした場合の日程と予想されます。
都道府県によって、選抜の方法は多少異なりますが、二次募集の日程なども考えるとこれ以上後ろ倒しは不能と考えられる。
都道府県によって、3/15が遅くなったと思われるところと、2、3日しか変わらないところが出てくると思いますが、現実的にはこれがリミットと思われます。
また、先に文部科学省から通達された、入学者選抜への対応がなれる事と思われるため、2021年公立高校受験では、作文・小論文が重要にねる事でしょう。
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