
スポーツ自転車を知っていますか?
自転車ロードレースというものをご存知でしょうか?最近は日本でも知名度が上がってきたスポーツです。ロードバイクという、走ることに特化した自転車で長距離を走ってゴールを目指すスポーツです。国際的なレースが世界各地で行われていて、日本でもTOJ(ツアー・オブ・ジャパン)という、8日間かけて大阪から東京まで走るステージレースや、ジャパンカップという宇都宮で開催されるワンデーレースがあります。
ルールとして難しいことはあまりありません。早くゴールしたものが勝ちというシンプルなものですが、そこに「チームとして勝つ」という要素が加わってくると少し複雑になってきます。特にプロツアーにおいては「成績は個人で出るのにチーム戦である」「全員が毎回勝つために走っているわけではない」「スポンサーとしてはポジティブに目立てば何でもいい」というようなことを理解していないと、観ていても何が面白いのかがわからないということになります。逆に言うと、そのあたりがわかってくると観ている側でもそれぞれのチームや選手の思惑が読めてわくわくする、そんなスポーツです。

今はグランツールのシーズンです
ロードレースにはグランツールと呼ばれる大きな大会が3つあります。その中で、おそらく最も有名なのが7月にフランスで行われるツール・ド・フランス。あとの2つは8月にスペインで行われるブエルタ・ア・エスパーニャと5月にイタリアで行われるジロ・デ・イタリアです。
グランツールにはそれぞれの大会にイメージカラーがあります。ツールならば黄色、ブエルタならば赤、ジロならばピンク。総合一位の選手はそれぞれの色のジャージを着て走ることが慣例で、それぞれマイヨジョーヌ、マイヨ・ロホ、マリアローザと呼ばれます。その他にも、山岳賞やポイント賞など、様々な賞に対して特別なジャージが与えられます。

今年のジロと初山選手
今年のジロ・デ・イタリアはつい先日、6月2日に終幕を迎えました。その最終日、ひときわ大きな歓声を受けた日本人がいたことをご存知でしょうか?
NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネの初山翔選手は今年のジロ・デ・イタリアにおいておそらく最も注目された選手の一人です。序盤戦に単独で逃げまくる(第3戦では実に144kmを一人で逃げたのです!風の抵抗を考えれば集団で走る方が圧倒的に有利なロードレースにおいて!)などの結果、現地で圧倒的な人気を得て、最終日のゴールスタジアムでは大歓声のハツヤマコールの中をゴールしました。
今回の初山選手の順位は総合最下位。その彼に対して主催者は、52年ぶりに「マリアネーラ」と呼ばれる特別なジャージを授与しました。これは「誰よりも長くジロ・デ・イタリアを走ったことを称える」という理由で与えられるものですが、総合最下位を賞するということにしてしまうとそれを狙って走る選手がでてしまってスポーツとして美しくないので長らく廃止されていたのです。今回の初山選手の走りは50年以上誰も手にすることがなかったマリアネーラを復活させるに値するものだったのです。
速く走ることと自分をコントロールすること
当然のことですが、レースに使う自転車にモーターやエンジンは取り付けられていません。自転車自体が軽かったり、タイヤの性能が良くなったりといった改善はありますが、人力のみでペダルをこいで進みます。プロは平地だと時速80km、下り坂では時速100kmを超えるスピードで走るのです。自分の力をエンジンにして、身一つで速度をコントロールし、先を目指す。もちろん相当の練習と精神力が必要です。走っているときに少しでもバイクコントロールを誤れば大事故にもなりますし、命にかかわるような事態になることも往々にしてあります。
自分の能力を磨き上げ、そしてコントロールすること。どの世界でも必ず大切になってくることです。
正しく繰り返しトレーニングすること
正しい方法でなければトレーニングには意味がありません。また、いかに正しい効果的なトレーニングでも、一度きりではやはり意味がありません。正しい方法で繰り返すことは、スポーツにおいても勉強においても重要なのです。
スポーツのトレーニングにおいて、いくら効率の良い方法でも身に付けるためには繰り返す必要があるように、勉強もどんなに効率よくやろうと思っても一度きりでいいということはありません。そして、何度繰り返せば身につくのかは人によって違います。隣の人が5回で身に付けたことが、自分は3回でできるようになるかもしれないし、逆に10回かかってもまだ不十分かもしれません。そこに個人差があることを認識し、自分に必要なだけやることが必要です。

エンジンになるのは自分
これからの時代、何を覚えているかということよりも、知りたいことがあったときにどうやって調べるのか、出てきた情報の正しさをどう判断するのか、という能力の方が求められるようになってくるということは間違いありません。ですが、その判断のための基礎的な知識はやはり自分の中に持っておかなければいけません。
勉強することに何の意味があるのかと思うかもしれませんが、高校までの勉強は全てこの、「判断するための材料を自分の中に持つ」ことに直結しています。
自分が将来どこまで行けるのかは、自分がどこまで力を出せるようになるのかにかかっています。勉強においてもその他のことにおいても、エンジンとしての自分の力を磨く正しいトレーニングを重ねていきましょう。
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