
夏休みが近くなり、塾や学校でも保護者会や面談などが多くあることと思います。
保護者の方から「家ではどのような勉強をさせたらいいでしょうか」というご質問を受けることがあります。宿題、復習。受験生でなければ、この2つができていれば家庭学習としては問題ありません。
とはいえ、それだけでは心もとないとお思いなら、小学校の高学年以上のお子様には、是非とも料理をお勧めします。

なぜ料理なの?
生活や家庭科の成績ならば問題なくとれているので、さほど必要なさそうだけれども……とお思いの方も多いでしょう。確かに、調理がダイレクトに教科成績に反映されるのはそのあたりですが、料理をすることには他の大きな利点があるのです。
量や大きさの感覚を持つこと
「水500ml」「豚肉300g」料理をする方ならば、大体どのくらいの量なのかの感覚をお持ちだと思います。体積や重さについて、実感を伴った感覚があるということは理科や算数・数学の問題を解いていく際にとても重要なのです。
たとえば、中学校になってから習う力の単位にニュートン[N]というものがあります。力の大きさというのは目に見えないのでわかりにくいのですが、100gの物体にかかる重力が1Nだと教えられたときに、「じゃあ豚肉300gを持った時の重さが大体3Nなんだ」と思えるのと、実感を伴わずただ単位として暗記するのとではその後の身に付き方が違ってきます。
日々の生活の中で量の感覚をつかむのに、料理はとても優れているのです。

工程をマネジメントすること
量をきちんと量って作るお菓子作りなども、上記の理由からとても良いのですが、日常の食事を作ることにはさらなる効果もあります。例えば汁ものを1品、おかずを2品夕食に用意しようとするとき、出来上がりのタイミングを考えてそれぞれの作業を進めていく、というのはマルチタスクを扱う良い訓練になります。
もちろん、年若いほどマルチタスクは苦手なお子様も多いですし、食事の支度をお子様に任せてしまえというのではありません。そうではなく、大人と一緒に作業しながら、マルチタスクをこなしていく感覚を少しずつ身に付けていくのに、料理というのが良い訓練になるということを知っていただければと思います。

夏休みを利用して
いつもは慌ただしくなりがちな夕方の時間に少し余裕があるような時は、是非お子様と料理をなさってみてください。お子様が調理器具や火の取り扱いに慣れてきたら、お子様が中心になって料理をするような日を作るのも良いと思います。
また、余談ですが、家から学校までや家から塾まで、あるいはよく行くお店まで、などの大体の距離感覚をつかんでおくことも、後々役に立ってきます。日常の中で、お子様と共に量や長さを具体的に気にしてみてください。
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