新学期はどうなる?中学校の休校明け予想4/30更新

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長期休校

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もうコロナというワードを口にするだけで気が滅入ってしまいますが、学校が休校している今、苦しい日々が続いています。3月に休校した当初は非日常にウキウキしていたお子さまたちも、いい加減えも言われぬ不安を感じ取っていることでしょう。

この休校期間はひとまず5/6までとなっています。しかし、5月から晴れて新学期スタート!なんて展開を想像している人は少ないのではないのでしょうか?

すでに「特定警戒都道府県」とされた茨城、岐阜、愛知の3県のほか、群馬と奈良の2県の計5県で、いずれも5月31日まで延長する(4月25日現在)と発表されています。

しかし、文部科学省は、小1・小6・中3の3学年の登校を先行させる案を選択肢として示す方針を固めたことが30日、分かった。入学直後だったり、卒業や入試を控えたりして、優先度が高いと判断し登校再開を段階的に行うことで、感染拡大の原因となる「3密」を避け再開する方針。

消える夏休み・様々な行事

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仮に5月にスタートしたとしましょう。その休校明けに何が起こり、何を備えれば良いか、いっしょに考えてみましょう。影響が最も大きい中学生について、掘り下げてみます。

まず、すでに1ヶ月分の授業が消えています。仮に5月から再開したとしても。

授業を確保しようと考えると、当然夏休みが1ヶ月削られることや、土曜の授業、7時限までの授業など想像がつきます。

また、行事も減ると予想されます。運動会は感染予防の見地からも絶望的でしょうし、飛沫の嵐が吹き荒れる合唱コンクールも不可能でしょう。このような準備に時間がかかる行事を減らすことで、年間の時間数がある程度確保出来ます。

授業時間数の確保の観点とはずれますが、全国中学校体育大会(全中・中学総体)について、4月24日、日本中学校体育連盟が、夏の全国中学校体育大会の中止を決定したとの報道が出されました。

全中大会は日本一の栄誉を懸けた中学スポーツ最大の祭典で、運動部活動の集大成となる舞台で部活に取り組む中学生には、安全を考えればやむを得ないとも思いますが、かけがえのない舞台に挑戦すらできないのは非常に心が痛みます。

さらに、「9月入学・9月新学期」への検討も始まっており、休校措置による学習の遅れや教育格差を解消するとともに、秋入学が主流の海外に合わせることも考えられますが、現4月新学期制度は、様々な社会システムとも紐付いているため、移行期も設けず、一筋縄ではいかない事は想像できます。

夏休みが消えたら・・?

夏休みが勉強面で果たしていることを考えると、影響が大きすぎてめまいがします。

夏休みは格好の復習チャンスでもあります。前半戦でつまずいてしまった子でも、夏休みに必死に挽回することが充分に可能です。

受検生ならば、中1や中2の理科・社会の基礎を徹底的に反復・定着できるのも夏休みです。その夏休みが無くなってしまうとしたら、いったいいつ復習すればいいのでしょう。

さらに秋には教科書の内容を全て終わらせ、受験対策へと進みます。そのため、ほとんどの塾で夏休みは教科書内容をどんどん予習していきます。個別進学教室マナラボも例外ではありません。

今でしょ!

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前述の通り、復習も予習も通常ですと夏休みに行いますが、夏休みがなくなると予想されるこの状況では、いったいいつやるのでしょう?そう、『今です』今しかありません。

ハイペースで進む授業

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長期休みや行事を削って授業時間を1ヶ月分確保したとしましょう。それで万事OKかというと、1つ忘れてはいけないことがあります。

新中1のお子さまは小学校での基礎学習しっかり身についていれば良いですが、2年生や3年生は3月も1ヶ月間休んでいます。学年が変わるとリセット、なんてことは中学校ではありえません。定期テストが2月中旬にある中学校だと、3月は普通に授業がたっぷりあったはずです。そして、教科書が全部終わっている学校なんてほぼありません。

大量のカリキュラム

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通常の通年過程でさえ教科書の内容を終わらせるのがギリギリなのに、前の学年の1ヶ月分を加えた大量の項目をいつもより短い期間で終わらせなければいけない。到底、無理です。

必然的にハイペースで授業が行われます。

国語の漢字数を例にとると、中学3年間で1,110字

中学校3年間で学習する漢字(1,110字)

亜 哀 挨 曖 握 扱 宛 嵐 依 威 為 畏 尉 萎 偉 椅 彙 違 維 慰 緯 壱 逸 茨 芋 咽 姻 淫 陰 隠 韻 唄 鬱 畝 浦 詠 影 鋭 疫 悦 越 謁 閲 炎 怨 宴 媛 援 煙 猿 鉛 縁 艶 汚 凹 押 旺 欧 殴 翁 奥 岡 憶 臆 虞 乙 俺 卸 穏 佳 苛 架 華 菓 渦 嫁 暇 禍 靴 寡 箇 稼 蚊 牙 瓦 雅 餓 介 戒 怪 拐 悔 皆 塊 楷 潰 壊 懐 諧 劾 崖 涯 慨 蓋 該 概 骸 垣 柿 核 殻 郭 較 隔 獲 嚇 穫 岳 顎 掛 潟 括 喝 渇 葛 滑 褐 轄 且 釜 鎌 刈 甘 汗 缶 肝 冠 陥 乾 勘 患 貫 喚 堪 換 敢 棺 款 閑 勧 寛 歓 監 緩 憾 還 環 韓 艦 鑑 含 玩 頑 企 伎 岐 忌 奇 祈 軌 既 飢 鬼 亀 幾 棋 棄 毀 畿 輝 騎 宜 偽 欺 儀 戯 擬 犠 菊 吉 喫 詰 却 脚 虐 及 丘 朽 臼 糾 嗅 窮 巨 拒 拠 虚 距 御 凶 叫 狂 享 況 峡 挟 狭 恐 恭 脅 矯 響 驚 仰 暁 凝 巾 斤 菌 琴 僅 緊 錦 謹 襟 吟 駆 惧 愚 偶 遇 隅 串 屈 掘 窟 熊 繰 勲 薫 刑 茎 契 恵 啓 掲 渓 蛍 傾 携 継 詣 慶 憬 稽 憩 鶏 迎 鯨 隙 撃 桁 傑 肩 倹 兼 剣 拳 軒 圏 堅 嫌 献 遣 賢 謙 鍵 繭 顕 懸 幻 玄 弦 舷 股 虎 孤 弧 枯 雇 誇 鼓 錮 顧 互 呉 娯 悟 碁 勾 孔 巧 甲 江 坑 抗 攻 更 拘 肯 侯 恒 洪 荒 郊 香 貢 控 梗 喉 慌 硬 絞 項 溝 綱 酵 稿 衡 購 乞 拷 剛 傲 豪 克 酷 獄 駒 込 頃 昆 恨 婚 痕 紺 魂 墾 懇 佐 沙 唆 詐 鎖 挫 采 砕 宰 栽 彩 斎 債 催 塞 歳 載 埼 剤 崎 削 柵 索 酢 搾 錯 咲 刹 拶 撮 擦 桟 惨 傘 斬 暫 旨 伺 刺 祉 肢 施 恣 脂 紫 嗣 雌 摯 賜 諮 侍 滋 慈 餌 璽 鹿 軸 𠮟 疾 執 湿 嫉 漆 芝 赦 斜 煮 遮 邪 蛇 酌 釈 爵 寂 朱 狩 殊 珠 腫 趣 寿 呪 需 儒 囚 舟 秀 臭 袖 羞 愁 酬 醜 蹴 襲 汁 充 柔 渋 銃 獣 叔 淑 粛 塾 俊 瞬 旬 巡 盾 准 殉 循 潤 遵 庶 緒 如 叙 徐 升 召 匠 床 抄 肖 尚 昇 沼 宵 症 祥 称 渉 紹 訟 掌 晶 焦 硝 粧 詔 奨 詳 彰 憧 衝 償 礁 鐘 丈 冗 浄 剰 畳 縄 壌 嬢 錠 譲 醸 拭 殖 飾 触 嘱 辱 尻 伸 芯 辛 侵 津 唇 娠 振 浸 紳 診 寝 慎 審 震 薪 刃 尽 迅 甚 陣 尋 腎 須 吹 炊 帥 粋 衰 酔 遂 睡 穂 随 髄 枢 崇 据 杉 裾 瀬 是 井 姓 征 斉 牲 凄 逝 婿 誓 請 醒 斥 析 脊 隻 惜 戚 跡 籍 拙 窃 摂 仙 占 扇 栓 旋 煎 羨 腺 詮 践 箋 潜 遷 薦 繊 鮮 禅 漸 膳 繕 狙 阻 租 措 粗 疎 訴 塑 遡 礎 双 壮 荘 捜 挿 桑 掃 曹 曽 爽 喪 痩 葬 僧 遭 槽 踪 燥 霜 騒 藻 憎 贈 即 促 捉 俗 賊 遜 汰 妥 唾 堕 惰 駄 耐 怠 胎 泰 堆 袋 逮 替 滞 戴 滝 択 沢 卓 拓 託 濯 諾 濁 但 脱 奪 棚 誰 丹 旦 胆 淡 嘆 端 綻 鍛 弾 壇 恥 致 遅 痴 稚 緻 畜 逐 蓄 秩 窒 嫡 沖 抽 衷 酎 鋳 駐 弔 挑 彫 眺 釣 貼 超 跳 徴 嘲 澄 聴 懲 勅 捗 沈 珍 朕 陳 鎮 椎 墜 塚 漬 坪 爪 鶴 呈 廷 抵 邸 亭 貞 帝 訂 逓 偵 堤 艇 締 諦 泥 摘 滴 溺 迭 哲 徹 撤 添 塡 殿 斗 吐 妬 途 渡 塗 賭 奴 怒 到 逃 倒 凍 唐 桃 透 悼 盗 陶 塔 搭 棟 痘 筒 稲 踏 謄 藤 闘 騰 洞 胴 瞳 峠 匿 督 篤 栃 凸 突 屯 豚 頓 貪 鈍 曇 丼 那 奈 梨 謎 鍋 軟 尼 弐 匂 虹 尿 妊 忍 寧 捻 粘 悩 濃 把 覇 婆 罵 杯 排 廃 輩 培 陪 媒 賠 伯 拍 泊 迫 剝 舶 薄 漠 縛 爆 箸 肌 鉢 髪 伐 抜 罰 閥 氾 帆 汎 伴 阪 畔 般 販 斑 搬 煩 頒 範 繁 藩 蛮 盤 妃 彼 披 卑 疲 被 扉 碑 罷 避 尾 眉 微 膝 肘 匹 泌 姫 漂 苗 描 猫 浜 賓 頻 敏 瓶 扶 怖 阜 附 訃 赴 浮 符 普 腐 敷 膚 賦 譜 侮 舞 封 伏 幅 覆 払 沸 紛 雰 噴 墳 憤 丙 併 柄 塀 幣 弊 蔽 餅 壁 璧 癖 蔑 偏 遍 哺 捕 舗 募 慕 簿 芳 邦 奉 抱 泡 胞 俸 倣 峰 砲 崩 蜂 飽 褒 縫 乏 忙 坊 妨 房 肪 某 冒 剖 紡 傍 帽 貌 膨 謀 頰 朴 睦 僕 墨 撲 没 勃 堀 奔 翻 凡 盆 麻 摩 磨 魔 昧 埋 膜 枕 又 抹 慢 漫 魅 岬 蜜 妙 眠 矛 霧 娘 冥 銘 滅 免 麺 茂 妄 盲 耗 猛 網 黙 紋 冶 弥 厄 躍 闇 喩 愉 諭 癒 唯 幽 悠 湧 猶 裕 雄 誘 憂 融 与 誉 妖 庸 揚 揺 溶 腰 瘍 踊 窯 擁 謡 抑 沃 翼 拉 裸 羅 雷 頼 絡 酪 辣 濫 藍 欄 吏 痢 履 璃 離 慄 柳 竜 粒 隆 硫 侶 虜 慮 了 涼 猟 陵 僚 寮 療 瞭 糧 厘 倫 隣 瑠 涙 累 塁 励 戻 鈴 零 霊 隷 齢 麗 暦 劣 烈 裂 恋 廉 錬 呂 炉 賂 露 弄 郎 浪 廊 楼 漏 籠 麓 賄 脇 惑 枠 湾 腕

数学では、基本的な解き方を説明したら演習をカットして次の分野に進む。塾や家庭でやってることを想定してサラッと解説して進む。こんな対応が考えられます。(普段からそんな先生もいますけど)

理科は、実験を先生が見せてレポート出させて終わりにする、そんな可能性もあります。

また、英語教育改革に伴い、小学3・4年生から英語に親しむ外国語活動が導入され、小学5・6年生で英語が教科化されますが、小学校で触れる英単語数は5・6年生で約600~700語です。
2019年度まで、中学校で扱われる英単語数は1,200語程度、高校では1,800語程度ですが、2020年度以降、中学校で1,600~1,800語程度、高校で1,800~2,500語程度、高校卒業レベルで4,000語~5,000語へと増加します。

このことから、家庭学習や塾を利用して、充分な予習、復習が必要となります。学校外学習を行っていない人には例年以上につらいかもしれません。

テスト回数の減少

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例えば二期制の中学校では、通常だと第1回テストが6月にあり、範囲は約2ヶ月分くらい。

ところが、5月スタートをした場合、いつもと比べて極端に範囲が短くなります。数学や英語なら前の学年の復習をタップリと出題することができますが、理科や社会の場合、通常復習内容は出題されません。

その場合、7月にテストがスライドされるかもしれません。すると次のテストが9月ですので、また範囲が短くなります。ただ、夏休みが短縮される可能性が極めて高いので、8月もめいっぱい授業になれば9月のテストはちょうど良いタイミングと言えます。

休校がさらに延びる場合

問題は、5月にスタート出来なかった場合です。あまりに短期間でテストが小刻みに行われることになってしまうため、テストの回数が減る可能性もあります。

テストの回数が減るのは、その分チャンスも減ると言うこと。テストの回数はある程度多い方が修正も効きますし、1回のウエイトが減るので取り組みやすくなります。

また、高校受験の内申点を考慮すると、3年間の9教科の評定が利用される都道府県が多い為、定期テストは1・2年生のうちから対策しておく必要があります。

入試日程の変更の可能性

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最終的に高校入試にしわ寄せが来ることになります。

どう考えても中3の教科書内容が2月中旬までに終わるとは思えません。例年でも1月いっぱいまでかかって教科書を終える中学校が多いですからね。

そうなると、2つのパターンが考えられます。

1つは入試の日程を半月程度遅らせる、もう1つは日程はそのままで範囲を削る方法です。

入試日程の変更になる場合

入試の範囲を削るのは難しいです。まるっきり教科書の順番を無視して教える先生もいるので、ヘタに範囲を削ると、入試に出題されない分野は終わっているのに、入試に必須な分野が終わっていない、という中学校が出てきてしまいます。

例えば神奈川県や千葉県など全国的にも入試の日程が早く、例年バレンタイン前後には入試が行われ、2月最終日には合否が確定します。

それ以外の県では3月に入試があるところも珍しくありません。なら、日程が変更になる可能性の方が高そうです。あくまで予想の範疇です。

まとめ

学校がいつから再開するか、誰も明確な予想がつきません。

だから、こういったシナリオを想定しても、全く違う事態になる可能性があります。でも、我々はたとえムダだと分かっていても、常に先の事態を想定して、先手を打っていかなければいけません。もちろん生徒たちのために。

そして、自分の子どものことを全力で考えてあげられるのは、他でもない保護者の方だけです。今は休校中だし動くのは学校が始まってからと考える方もいるでしょうし、今の状況に危機感を持って早々と動かれる方もいるでしょう。

そんな判断のお役に立てれば幸いです。

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