【理科 中学2年】電子と電流
そもそも電気とは何なのかを考えるときに重要なのが電子です。
電子とは、マイナスの電荷をもった粒
電子というのは、原子の構成要素の一つである、マイナスの電荷をもった粒子のことです。
原子の中でも一番外側をまわっているため、もとの原子から外れて導線の中を移動したりすることが出来ます。これが電流です。
また、金属は基本的にたくさん電子をもっていたり、電子が外れやすい条件がそろっていたりして、自由に動くことのできる電子(自由電子と呼びます)が出てきます。このため、金属はよく電気を通す、伝導性を持つのです。
電子の向きと電流の向きは逆
電子はマイナスの電荷をもつのでプラスの電気の方にひかれて移動します。ところが、電流は「プラス極(正極)からマイナス極(負極)へ流れる」と定義されているため、電子の動きと電流の向きが逆になります。
これは、電流が発見されてから、その正体が電子であるとわかるまでに時間がかかり、それまでの間に電流の利用が進んでしまったためなので、そういうものだと覚えてしまいましょう。