【理科 中学2年生】雲はどうしてできるのか
ほぼ毎日、われわれが空に見ている雲。雲の正体が、細かな水の粒であることを知っている人は多いと思います。
中学2年生の理科では、もう少し詳しく、なぜ細かな水の粒が上空で雲となるのか、その仕組みを学習します。
上昇気流と雲
太陽が地面をあたためると、地面付近の空気の温度が高くなります。
あたためられた空気は軽くなるので、浮き上がります。この時に生じるのが上昇気流です。
大気は上空に行くほど薄くなりますので、気圧が低くなります。そうなると、あたためられて地表付近から上ってきた空気の塊は急に膨張することになります。
膨張することで急激に温度が下がるので、その時に空気に含まれている水蒸気が、小さな水滴や氷の粒になります。これが、雲の正体です。
雲のできる場所
雲ができるのは、このように空気が急激に冷やされるときです。
空気が冷やされる代表的な場所は2つあります。
一つは、すでに述べたように、上昇気流が発生している場所です。上昇気流が発生するということは、その部分の気圧が低くなっているということですから、必然的に低気圧のある場所ということになります。
もう一つは、あたたかな空気と冷たい空気が接する場所です。あたたかい空気のかたまりと冷たい空気のかたまりが接する場所のことを前線と呼びます。したがって、前線のある場所は雲が発生しやすく、雨の降りやすい場所ということになります。
雲を見たら、どのようにしてできた雲なのか考えてみてください。そのうち、天気の予測がつくようになるかもしれません。